夏休みの理科教室

2015

 
 

夏休みの理科教室ー虫(むし)をとって、なまえをしらべようーを、相生市立矢野公民館で8月12日−13日に開催しました。


参加者 総数:36名

    子供:小学生13名、幼稚園生2名

    大人:14名(含保護者)

    講師:4名

    サポーター:3名 


プログラム

    8月12日

  1. 18:30  挨拶・講師紹介

  2. 19:00  灯火採集 注意事項説明

  3. 19:30  灯火採集 開始

  4. 20:30  灯火採集 終了 ⇒ 矢野公民館へ

  5. 21:00  解散   18:00    受付開始


    8月13日

  1. 09:30  矢野公民館 成果発表 注意事項

  2. 10:00  昆虫採集 羅漢渓谷 車で移動

  3. 11:30  矢野公民館 成果発表

  4. 11:45~13:15  昼休み

  5. 13:30  インターネット調査、顕微鏡、写真、  

  6.                          メダカの観察実験

  7. 15:45  終了の挨拶、くじ引きでカブトムシ、解散


8月12日

 相生市、さらには矢野町とその周辺の地域から、将来科学者となる子供の出現を期待して行う理科教室の第一弾であるなどの挨拶に始まって、講師の方々の紹介を経て、野外での昆虫採集、特に灯火採集の注意事項の説明がありました。

 また、灯火に集まる虫の種類や、光に向かって飛ぶ習性について説明がありました。


灯火採集

 瓜生公民館の駐車場に事前にセットしていた灯火採集場所に出かけたが、あいにくの雷とその後の土砂降り。灯下の効果も薄く、たくさんの小さなカワカゲロウ(亜成虫と成虫)と、カナブン、ゲンゴロウの仲間、ガムシなどが主体で、ガの数も少なく、雨宿りがほとんどのさんざんの採集となってしまいました。



 このあと2日間ほど、瓜生で灯火採集をしました。その時集まってきた虫(一部)の写真をこちらに掲載していますので、ご覧ください。カブトムシやクワガタは飛んで来ませんでした。(編集完了していないので、追加掲載の予定です)




8月13日

 天気も直ぐにでも雨が振りそうな朝でしたが、昆虫採集の注意事項の説明後、瓜生の羅漢渓谷に採集に出かけました。最終途中で雨に振られ、雨宿りをしながらの採集になってしまいました。


昆虫採集と名前調べ

 この日も雨に祟られ、さんざんでしたが、みんな元気に無事に採集を終わりました。ゴミムシダマシ、ハンミョウ、コガネムシなどの甲虫と、サワガニ、カタツムリ、カエル、ヤモリなど昆虫ではない生き物を収穫した子もいました。いい天気だったら、さぞかしいろんな虫が獲れただろうにと残念でした。


 午後は、この理科教室の目的のひとつであるインターネットを使っての虫の名前調べです。

 Googleに『赤と黒の縞模様 虫』と入力して検索します。検索結果のリストページのメニューの「画像」をクリックして、関連画像をみるとたくさんの画像が現れてきます。その中から、目的のアカスジカメムシを見つけることができます。

 『赤い線 黒点 虫』で調べるとアカスジシロコケガ(写真ページ参照)が見つかりますが、これを『チョウ 赤線 黒点』などとすると、更に見つけやすくなります。

 『チョウ 木の枝』とか『チョウ 枯葉』、『枯葉 蛾』などで ツマキシャチホコの仲間や(写真ページ参照)、モモスズメなどは簡単に見つかります。

 このように、ネットを利用して昆虫の形の特徴で検索していると、おおまかな虫の分類ができるようになってきて、そのうちにある程度の分類ができるようになってきます。ここまでくると、昆虫を捕まえてそのなまえを調べるのが楽しくなります。

 


メダカの孵化の観察

 雨天の場合を考慮して準備をしていたことと、今後の理科実験のひとつとして考えるために、メダカの実験もあわせて行いました。

 透明な卵の中に、大きな目をしたメダカの赤ちゃんが丸まって入っていて、動き回っている様子や、孵化の瞬間を見た子もあるでしょう。卵の中で孵化を待つメダカの赤ちゃんの心臓が脈打っているのを顕微鏡で見るのは、命を感じる瞬間です。孵化後の小さなメダカを直接や顕微鏡で拡大して見ると、そのきれいな姿と新鮮な命をより身近に感じて、楽しさが倍増だった様子でした。

 メダカの仲間はアジアに広く分布していること。日本のメダカは住んでいる場所によって、遺伝子に違いがあること(これは小学生には少し難しかったかな?)などを聞き、ペットショップで売っているメダカなどを住んでいる近くの川に放したらいけないなどの話を聞きました。一度飼うことを決めたペットは最後まで面倒をみましょう。それが、自然を守る基本姿勢です、ということでした。



感想

 自然の中で生きる生物を対象として理科実験は、天気に左右されてしまいます。8月の灯火採集は、新月の頃を選定することから12−13日以外はあまり選択肢がありませんでした。しかし、最初の試みとしては、小学生の皆さんとのつきあいかたなども新鮮でしたし、今後の活動に生かすきっかけになりました。

 公民館の広さと、顕微鏡やプロジェクターなどを使用する状況を考えると、動きまわりやすく、顕微鏡も一列に配置できるなど、適度な参加人数であったと思います。



謝辞

 相生市の全ての小学校を回って、校長先生に直接会って話たり、職員の方と話たりしてお願いに回りました。しかし、その日は夏休み直前でしたので、急な日程になってしまいました。それでも多くの方に参加して頂いて大変有りがたく、ここにあらためてお礼申し上げます。

 今後の活動や教育活動にご希望等ありましたら、是非何なりとご相談下さい。

 相生市教育委員会、また相生市の各小学校長と関係者各位、協力者各位に厚く御礼申し上げます。


            夏休みの理科教室責任者・NPO科学教育研究所  山本雅敏

 

教室の様子

1.参加者 みんな楽しみました

2.カブトムシをゲット!

3.顕微鏡も覗いたよ!

4.図鑑で話が盛り上がっています

夏休みの理科教室 成果報告

概要